雑草や伸びきった庭木があるうちは、ガーデニングどころではないですよね。とにかくキレイにしなきゃ、という思いしか頭にありあません。でも、いざキレイにしてみると、意外と殺風景だったり、どこか寂しい印象になって、「枯れ木も山の賑わい」という言葉を思い出します。雑草も庭の賑わいだったのです。

だからと言って、雑草を生やしっぱなしにするのは考え物です。あそこにあの花を植えようかな、テーブルとイスを置けばオープンカフェみたいでオシャレ…と夢が膨らみ始めます。そう、ここからがお庭改造計画のスタートと言えるのです。

せっかくの庭を、ただ整理するだけじゃもったいない!キレイな花や、可愛いガーデニンググッズで飾ってみてください。ちょっとした工夫とアイディアで、更にお庭がイキイキし始めます。洋風ファンタジー風にするもよし、渋く和風庭園にするもよし、全部あなたの自由なのです。

私の庭を例にしますと、古い庭なので、私から見れば意味不明な石灯籠や石塔、邪魔くさい大きな庭石がゴロゴロしていました。当初は、全部なくしたらスッキリするのになあと思っていましたが、処理の費用や労力、何より、数十年とはいえこの家を見守り続けてきたものを簡単には排除できない、と考え直したのです。

そこで、これらをそのまま活かして庭づくりをすることにしました。動かすことも難しいので、位置は変えられませんが、幸い日当たりの良いところにあったので、蔓系の植物を絡ませることにしました。元々、雑草の蔓が絡みついていたので、うまく行けば花咲く蔓も絡ませられるかも、と。

作戦は大成功!蔓の世話や絡ませる方向をこまめに見るのは大変でしたが、今では花の咲く季節になると、お花の塔になっています。苔むして黒ずんだ石灯籠や石塔が、花の色と良いコントラストを出して、非常にいい感じに仕上がりました。

庭石は、ガーデニンググッズの土台や、鉢植えを置く棚代わりに。イメージを膨らませていたおかげで、我ながら、かなり良い庭に仕上がったと思います。

庭を整理した後の方が、全体像が見えて、こういった計画が立てやすくなります。イメージだけでも良いですが、一度簡単でいいので庭の図面を書いて、計画を書き記していった方が、より具体的に改造しやすくなります。難しく考えないでいいのです。色鉛筆などで色を付けていくなど、どんな風景にしたいか、というものを、紙の上で目に見える形にしていきましょう。