雨が降るたび、庭が水浸しになる、雨が上がっても、なかなか水が引かない。水はけの悪い庭にほとほとお困りの人も多いことでしょう。何故水はけが悪くなるかと言うと、土壌が粘土質で水が土に浸透しにくい、地盤が固く、水が地表に出やすい、地下水が流れていて、水が貯まりやすいなどの問題点があります。

地盤や地下水が原因だったら、自分ではどうしようもない、と思われるかもしれませんが、これが案外どうにかなるのです。ちょっとした土木工事になってしまいますが、少しずつコツコツやっていけば、水たまりだけでも防ぐことができます。

一つは、雨水が染み込む深さまで穴を数か所掘ること。土壌によってはかなりの深さまで掘らなくてはなりませんが、掘ってみて水が染み込む層があれば、この方法が一番楽でしょう。ただ、この方法は地盤沈下の原因になりかねないとも言われています。雨水が土を押し流してしまうからです。そのため、次の方法を取る人がほとんどになります。

雨水升(うすいます、または集水升)に管を繋げて、水が貯まりやすい場所から水が流れるようにする暗渠排水(あんきょはいすい)という方法です。自分でできる配管工事のようなものですね。元々は水田の水を排水するためのものですが、DIYをしている人はこれを自力でやります。

また、表面排水と言って、地面に勾配をつけて、水を排水しやすくする方法もあります。庭を整地するときに、緩やかな勾配をつければOKです。あまり勾配をつけすぎると、今度は庭の土が流出しますので、勾配をつけすぎないようにしましょう。

ちなみに私は、雨水升とは何だろう、と、庭を探してみたところ、それらしきものがありました。位置的に、排水溝に繋がっているようです。庭にも元々傾斜がついていたので、我が家は表面排水に頼っていると言えます。この雨水升は設置義務がありますので、どこのご家庭でも必ずあります。暗渠排水を考えている人は、自分の庭の雨水升を探してみましょう。