夏場に雑草を抜いても、雨が降れば、あっと言う間にまた生えてきますよね。しかもその成長スピードの凄まじいこと!抜き残してしまった雑草も背丈に迫る勢いで伸びまくり、ほとほと困り果ててしまいます。

そう、夏場は雑草を抜くのに最も適さない時期なのです。人間にも熱中症などで負担が掛かりますし、虫も活発に活動しているので、様々な虫刺されで苦しむことになります。ほとんどの雑草は、3~4月から、10~11月にかけて成長します。その間は雑草を抜くよりも花などを育てる期間に充てましょう。

草むしりは、寒くなってからが本番と言えます。雑草も寒さには弱く、成長も抑えられるため、暖かくなる前に草むしりを終えておくと、次の春や夏が非常に楽になります。全く生えなくなるわけではありませんが、夏場でも気になる雑草を軽くむしるくらいで済むようになります。

また、庭木ですが、これは少し注意が必要です。雑草と同じように寒い時期にバッサリ剪定すると、切り口が塞がりにくくなり、菌が入って枯れてしまう恐れがあります。そのため、剪定は年間を通して少しずつ行うようにしてください。

春(3~5月頃)は、小さい枝を切ったり、伸びて困るところの新芽を摘んでいきます。バッサリいくと、その後の成長が悪くなることがあります。

夏(6~8月頃)は、木がグングン成長する季節です。この時に、風通しを良くするための剪定や、変な伸び方をした枝を切りましょう。こうすることで、枝ぶりが整えられます。

秋(9~11月頃)は、木も成長が収まりつつあります。夏に切れなかった余分な枝を切る程度に収め、思い切った剪定は控えましょう。切り口の回復が悪くなり、枯れてしまうことがあります。

冬(12~2月頃)は、木が眠っている時期です。この間に、形を整えるための剪定などを行います。寒さに弱い木などはあまりバッサリいくと弱ってしまいますので気をつけましょう。

上記は一般的な剪定の時期ですが、木の種類によっては春頃に強剪定(枝をバッサリ切ったり、木の高さを切り下げること)をした方が良いものもあります。ただ、経験上、けっこうどの時期に切っても木はたくましく葉をつけます。丸坊主にしない限り、込み合った枝を切るくらいは大丈夫だと思います。けど、枯らしてしまっては可哀相ですから、木の種類をよく調べてから剪定に挑んでください。