自生している立派な花があるけれど、ここじゃちょっと邪魔になるなあ…なんてことはありませんか?もう少し、端っこの方に咲いててくれればいいのに、私の庭にもそんな花がいくつかありました。処分してしまうにはあまりに惜しいほど立派に咲いているバラだとか、毎年キレイな花を咲かせるカラーの花だったり。雑草ではない立派な植物って結構ありますよね。

よく移動が難しいとされているバラですが、やり方さえ注意していれば、簡単とまでは言えませんが、移動はできます。日当たりが良くて邪魔にならない場所に移し替える、または、鉢植えにしてしまえば、庭もスッキリしますよね。

バラに限らず、移し替えの時期は、その植物の休眠期に行います。そうしないと、瞬く間に枯れてしまうからです。多くの植物は冬に休眠期に入ります。例外もありますので、よく植物の性質を調べてからの植え替えをお勧めします。

さて、バラの移し替えですが、結構苦戦してらっしゃる方が多いようです。それもそのはず、バラは非常に強い植物ですが、その分、根もしっかりと地中に張っています。そのため、掘り起こすときにはバラを中心にして、50cm~1m前後離れたところから掘らなくてはいけません。また、葉や茎が伸びていると、掘り起こした時に根が弱ってしまうので、できるだけ短く切って、根に養分が不足しないようにしましょう。掘り起こす際、バラのトゲには十分注意してください。皮手袋など、トゲが刺さらない手袋をすると大丈夫です。

掘り起こした後は、水や専用の保護液に30分~1時間ほど漬けて根を休ませます。これをすることで、植え替え後の成長を助けることになります。その間に、植え替えたい場所の穴を掘るなどすれば良いですね。

希望の場所に移した後は、水をたっぷりと与え、周りの土と根に付いた土をしっかり合わせるようにしましょう。根に付いた土を取って、新しい土になじませるやり方もありますが、私は根を傷つけるのが怖かったので土がついたままで植え替えました。水の量は、かなり多く与えます。ヒタヒタになるぐらい与えてください。あとは数日間、土が乾いてきたな、と思ったら水を与えて様子を見ることが大事です。

枯れるのではないかと冷や冷やしましたが、植え替え後に無事に花が咲きました。今も元気に育っています。