庭木を放っておくと、樹木の種類によっては際限なく伸びていきます。タテだけでなく、枝葉を伸ばして横にも…。お隣との境界線も関係なく伸びていきます。実際、枝がお隣に伸びてご近所トラブルに発展した例もあります。それだけでなく、枝と枝が絡み合い、見た目もごちゃごちゃしてきますし、風通しが悪くなり、害虫の温床にもなりかねません。

木の剪定って難しいんじゃない?と思うかもしれませんが、案外簡単です。剪定の時期や樹木の種類にもよりますが、バンバン切っても意外と大丈夫なものです。ただし、高いところの枝は足場に気を付けなければ危険です。あの高さまでは無理かな、と思ったら、そこは専門業者にお願いする方が良いでしょう。やっぱりお金かかるじゃない!と思うでしょうが、無理して登って、怪我でもしたらもっと高くつきますからね。

剪定の仕方としては、まず混み合った枝を整理するように切ります。幹に向かって中に伸びているものを優先して切っていきましょう。また、まっすぐ上に伸びてしまっている枝も切りましょう。絡み合ってしまった枝も切っていけば、それだけでずいぶんスッキリとしてきます。あとは、根本から生えている枝や、枯れたり病気になっている枝葉を切れば完了です。

注意したいのが、切り口から木を腐らせないようにする、ということです。枝の付け根の盛り上がっている部分を「ブランチカラー」と言いますが、ここには栄養がたくさん詰まっていて、枝の切り口を塞ぎ、回復させるために重要な部分なのです。切り口はそのままにするよりも、融合剤などを使って保護する方が、切り口からの腐食を防ぐことができます。

かなりスカスカにしても、またどんどん生えてくるので心配はいりませんが、必ず少し葉は残しておきましょう。光合成ができなくなり、養分不足で立ち枯れの恐れもあります。とりあえず、邪魔な枝を剪定し、新芽が出てきたら長さを詰めると良いでしょう。