木の下にお花が咲いているのを見ると、なんだかメルヘンチックで素敵だと思いますよね。でも、実際の手入れは大変です。花と雑草が団子状になって、どれが花だか雑草だか分からなくなったり、雑草を抜いたつもりが花の方を抜いてしまったという失敗もあります。また、木の下なので、日光や水分が花に行き渡らないことも考えられるので、乾燥や半日蔭でも育ちやすい花を植えるのがベストです。

けど、手入れや景観から言うと、木と花は別々に植えた方が良いでしょう。花は花壇に、木は周りを囲うようにレンガや背の低い柵などを立てると、キッチリ整理されているように見えます。一緒に植えるのがダメ、というわけではなく、もし植えるなら木と花の種類を考えなくてはいけません。花も種類によってはかなり株が大きくなるものもありますし、木の栄養を取ってしまうことがあります。もちろんその逆もあります。

花が大きくなってしまったから植え替えようと思っても、木の根が邪魔をして掘り返せなかったり、うっかり木の根を傷つけて、木が弱ってしまうことだってあります。そういった点を踏まえても、花は花壇、木は木で住み分けた方がお互い楽なのです。

これから植える木はともかく、すでに植えて育っている木を動かすのは困難ですので、花のスペースを考えましょう。日当たりの良いところに植えるもの、半日陰でも育つもの、日蔭を好むものと、花も色々あります。カバープランツのように、地植えをした方が映えるものもあります。

まずは木と花の性質を知ること。その上で、適所に植えて育ててあげてくださいね。